43才で結婚した女の孤軍奮闘日記

百貫デブで農家の跡取りと結婚してしまった43の女のその後をせきららにつづります。

仮面夫婦の始まり?

結婚式を終えたその日の夜と言えば…

ま、彼とは初めてではありませんでしたが、その日の夜は「初夜」になるものと誰もが思うでしょう。

しかし、彼の家の近所で不幸があり、受付役でどうしても出席しなければならなくなったとのこと。

朝早くから結婚式の準備に追われ、披露宴後の友人知人や職場関係者の人たちのための二次会三次会に顔を出したりして、いい加減疲れきっていた私は正直、もうどうでもいいやってな感じでした。

で、彼の家に入ったのが式から二日後。

結婚しなければ分からないことって、けっこうあるんですよね~。

まずは、その家の奥や裏側。

ま、私の実家もお世辞にもキレイとは言い難い田舎の家。

けれど、彼の家はそれを上回るものがありました(「彼」以下→百貫デブ)。

百貫デブの家は数年前に増改築をしていて古い部分と新しい部分がくっついている状態の家。

で、そのせいか台所が古いのと新しいのと二つあるんです。

百貫デブの母親、私からは義母になりますが、義母は農家の専業主婦で70代にして既に恐ろしく腰が曲がった状態。

そのためなのか床に物を置きたがるのと、物が捨てられない性分なのか、とにかく古い台所が汚ない汚ない…

新しいところは新しいところで、引き出しには錆び付いたスプーンやフォークがコンビニやスーパーでもらうようなプラスチックのスプーンなんかとごちゃ混ぜに入っていたり、鍋やタッパー、皿類が放り込まれたように入っていたり、奥の方でいつのものかわからないような味噌のような物体から汁がもれての茶色いこびりつきがあったり…

とにかく古いほうでも新しいほうでもまともに料理が出来るような状態ではありませんでした。

しかも台所には冷暖房がなかったため、寒い!

ま、農家だから農業のほうが忙しかったのかもしれないけど、百貫デブには二人も既婚の姉妹がいます。

だったら、台所ぐらいキレイにさせればよかったのにと思わずにはいられませんでした。

だから12月の寒い時期に震えながら台所の片付けをしましたよ。

誰も手伝おうなんてしないし、言いもしなかったですね。

そしてその汚さを大きく上回るほど汚ないのが百貫デブの部屋。

二階にある六畳ほどの部屋は既に部屋ではなくゴミ溜め。

必要なものと思われる物と、いつのものかわからないようなゴミがごちゃ混ぜになって散らばり放題。

冬場はあまり分からなかったんですが、ここ最近の猛暑日にてゴミが異様な臭いを放ち始め、臭い臭い!

タバコを吸うものだから、その吸い殻からの臭いもあると思うんですね。

部屋にはパソコンがあって、たまに寝る前とかにゲームをするくらいにしか使ってないみたいで、普段の着替えは寝室に置いてるので自分の部屋に入らなくても事足りるから、あまり明け閉めは必要ない。

だからもう毒ガスが充満していると言っても過言ではありません。

以前、何度か片付けるように言ったのですが、全く言うことを聞きません。

付き合ってる時はいつも外で会っていたので、部屋を見る機会がなかったんです。

でもさすがに入籍してから、式の前に家具を揃えたいから部屋を見せて欲しいと言っても、何のかんのと理由を付けては首を縦に振ろうとはしなかったので、ちょっとおかしいなとは思ったんですけどね。

まさかこんな事実が隠されていたとは…

幸いにも義父母はすぐ隣の別棟にて寝起きしているのですが、そこもはっきり言って汚ない。

おそらく血筋なのでしょう。

それでもある程度キレイにしてくれていれば、それなりに相手に伝わるものだと思います。

百貫デブとその両親、そして兄妹たちが私が嫁に来ることを本当のところどう思っていたのか。

想像に難くないと思います。